エリア×築年数帯別設備導入傾向 水回り設備導入は地域戦略が必要

【連載】ビッグデータで見る!人気設備の導入傾向 第2回 水回り設備編

統計データ|2022年03月02日

  • twitter

 国内750万件以上の賃貸住宅データを抱えるスマサテ(東京都目黒区)の高澤郁理取締役が、自社のビッグデータを基に実態を伝える連載。第二回は「水回り」の設備について紹介します。

 まずは、「室内洗濯機置き場」について見ていきます。

 すべての地域で平均付帯率が80%以上となっています。

 「バス・トイレ別」も同様の傾向です。

 前述の二つの設備は地域性や築年数の傾向など関係なく高い付帯率となっていることが確認できます。

築21年以降温水洗浄便座付帯率30%以下に

 続いて「独立洗面台」について確認していきます。新築~10年までの築浅物件に関しては全地域で80%を超す付帯率となっています。21年以降になると50%以下になる傾向となり、特に東京では21~35年は35.3%と全地域の中で低い値が確認できます。「温水洗浄便座」に関しても同様に21年以降に大きく付帯率が落ち、ほとんどの地域で30%以下となっています。これらの設備は築浅物件の付帯率を見ると近年で需要が大きくなったことが確認できます。

浴室乾燥機、システムキッチンは地域差顕著に表れる

 次に「浴室乾燥機」について確認をしていきます。 東京、大阪のような大都市圏では平均で40%ほどの付帯率となっています。しかし、北海道では平均で10%と小さな値となっています。

 まだまだ地域による差が大きくある設備であることが見て取れます。

 

 「システムキッチン」に関しても大都市圏では50%近い付帯率となっていますが、そのほかの地域では30%前後となっています。

 水回り設備の中でも室内洗濯機置き場やバス・トイレ別のように必須設備になりつつあるものや、浴室乾燥機やシステムキッチンなど都市圏での導入が盛んな設備など地域性が出るものに分かれました。

 設備導入を検討する際はデータや周囲の類似事例の状況確認を行い、募集戦略をしっかりと立てて行うことが大切であると再確認しました。

スマサテ 高澤郁理取締役の写真

スマサテ
東京都目黒区
高澤郁理取締役

全国で約1200社の不動産会社が利用する、AI賃料査定システム「スマサテ」の事業責任者

(2022年2月28日18面に掲載)

おすすめ記事▶『エリア×築年数帯別設備導入傾向 防犯カメラ付帯率、大阪46%とトップ』

検索

アクセスランキング

  1. 大手不動産会社で入社式

    レオパレス21,大東建託グループ,ハウスメイトパートナーズ,APAMAN(アパマン),常口アトム,武蔵コーポレーション,TAKUTO(タクト),三好不動産

  2. ビューン 大石隆行社長 電子書籍読み放題、13万戸に

    【企業研究vol.246】ビューン

  3. 戸建て賃貸強みに売上33億円【上場インタビュー】

    東日本地所

  4. 不動産業アワード、10社が受賞【クローズアップ】

    国土交通省

  5. 供給増えるZEH ハウスメーカーの最新動向を紹介

    三菱地所レジデンス,ミサワホーム,大和ハウス工業

電子版のコンテンツ

サービス

発行物&メディア

  • 賃貸不動産業界の専門紙&ニュースポータル

  • 不動産所有者の経営に役立つ月刊専門誌

  • 家主と賃貸不動産業界のためのセミナー&展示会

  • 賃貸経営に役立つ商材紹介とライブインタビュー

  • 賃貸管理会社が家主に配る、コミュニケーション月刊紙

  • 賃貸不動産市場を数字で読み解く、データ&解説集

  • RSS
  • twitter

ページトッップ