戸建て分譲などを行う三栄建築設計(東京都新宿区)の子会社のメルディアリアルティ(東京都杉並区)は、1日、アパートの販売事業を開始した。三栄建築設計で建てた分譲住宅の販売に加え、アパートの提供も行うことで、顧客に提供する商品の幅を広げつつ、顧客のニーズから収益物件の商品開発にもつなげていく構えだ。
顧客需要くみ商品拡大目指す
新たにアパートの販売専門部署を立ち上げ、グループのMAI(エムエーアイ:東京都新宿区)が開発したアパートを顧客に紹介する。MAIは、2021年8月期ベースで83棟のアパート分譲実績がある。これまで投資家への販売は他社に任せてきたが、今回グループで販売を行う体制を整備した。MAIの狩野哲也社長は「グループでの集客を図りつつ、既存の実需の戸建て購入者といった一般の顧客に、不動産をファンド化した投資商品などの提供も検討中だ」と話す。加えて、今まで対応しきれていなかった、賃貸併用住宅など、収益不動産も組み込んだ商品の提供も行えるようにし、顧客のニーズに応える。
(2022年3月28日1面に掲載)