東京近郊のシングル需要回復
アフターコロナになって初のオンシーズンとなった2024年。賃貸マーケットの動向は23年と比べどのように変化したのか。「SUUMO(スーモ)」に掲載された一都三県の各行政区の物件掲載データを一部抜粋し、探っていきたい。
まず全体の傾向として、新型コロナウイルス禍で特徴的だった都心から郊外への動き、テレワーク需要の高まりからより広めの物件を求めるトレンドが一段落し、再び都心へ回帰する流れが起きている。
また、外国人需要の増加も相まって、ワンルーム・1Kが好調、賃料も上昇している。一方で、カップル・ファミリー向け物件は、対23年で比較すると若干勢いは落ちたものの、売買物件の高騰から賃貸に留まる層が存在し、まずます好調に推移している。
また一定の新築供給のあるエリアでは玉突き的に入居者の回遊が発生。高い新築の賃料水準に呼応する形でそれ以外の物件の家賃の引き上げも行われている。