クボタ建設、譲渡型賃貸専門ポータル開設

クボタ建設

管理・仲介業|2023年10月10日

  • twitter

譲渡型賃貸RTOの不動産会社向けトップページ

 住宅の建築などを手がけるクボタ建設(大阪府羽曳野市)は7月、譲渡型賃貸住宅を専門に取り扱うポータルサイト「譲渡型賃貸RTO」を開設した。

第3の取引形態普及狙う

 譲渡型賃貸住宅とは、定期借家契約を締結し、契約終了時に物件を入居者に譲渡する形態の賃貸住宅。定期借家契約の期間は物件や地域により異なる。定期借家契約と同時に譲渡予約契約を締結するのが一般的だ。

 毎月支払う家賃が住宅購入代金になるため、住宅ローンが組めない人のための住宅購入の選択肢となる。貸主には、主に転勤や離婚で持ち家を手放したい人を想定。買い手がなかなか見つからない場合の値下げの代わりの選択肢として、譲渡型賃貸住宅を提案する。

 譲渡型賃貸住宅は通常の賃貸物件より賃料を高く設定できる場合が多く、賃貸仲介事業者にとっては手数料が増える。売買も行う事業者には、住宅ローンが通らなかった顧客への営業が可能になるという利点もある。

 不動産会社が同サイトに物件を掲載する際は、会員登録を行う。掲載料は月額3000円(税込み)から。掲載物件数により料金が変わる。譲渡型賃貸住宅の取り扱いをこれから始める不動産会社のために、会員が無料で使うことができるマニュアルを用意している。9月15日時点で会員登録社数は2社。今後は全国の都道府県で1、2社ずつの会員登録を獲得することが目標だ。

 同社の住宅建築事業では、住宅ローンを組むことができず、自宅の購入を諦めるケースに遭遇することが近年増えているという。購入と賃貸の間の第3の選択肢として譲渡型賃貸住宅を普及させるため、同サイトの立ち上げに至った。

(2023年10月9日9面に掲載)

おすすめ記事▶『ファーム建設、リフォーム会社と事業提携』

検索

アクセスランキング

  1. 春の社宅需要、増加傾向

    S‐FIT(エスフィット),タイセイ・ハウジー,FPR,アパルトマンエージェント

  2. 三好不、大東建託FCに加盟

    三好不動産,大東建託リーシング

  3. のうか不動産、IT重説に「業務委託」を活用

    のうか不動産

  4. タカラスタンダード、リフォーム領域 さらに強化【新社長インタビュー】

    タカラスタンダード

  5. シー・エフ・ネッツ、グループで管理戸数7473戸【注目企業インタビュー】

    シー・エフ・ネッツ

電子版のコンテンツ

サービス

発行物&メディア

  • 賃貸不動産業界の専門紙&ニュースポータル

  • 不動産所有者の経営に役立つ月刊専門誌

  • 家主と賃貸不動産業界のためのセミナー&展示会

  • 賃貸経営に役立つ商材紹介とライブインタビュー

  • 賃貸管理会社が家主に配る、コミュニケーション月刊紙

  • 賃貸不動産市場を数字で読み解く、データ&解説集

  • RSS
  • twitter

ページトッップ