奈良県内を中心に新築戸建て分譲事業を展開する日本中央住販(奈良市)は10月24日、同社初となる賃貸住宅商品「プレミアムウッドレジデンス」の展開を発表した。主力事業である、分譲住宅の建築技術を生かした賃貸住宅商品を提供していく。
HD化機に収益の新たな柱へ
それに先立つ10月1日には、ホールディングス(HD)化を発表。100年続く企業を目指し、収益不動産商品事業を新たな売り上げの柱に据える。
プレミアムウッドレジンデンスは、木造3階建てで1棟あたり9~30戸を想定する。土地と完成した建物をセットで提供するランドセット販売と、オーナーが所有する土地に物件を建築する2通りを用意している。販売価格は検討中だが、ランドセット販売の場合で2億~3億円を目安とする。どちらも同社の提携会社がリーシングを行い、満室の状態で引き渡す。建築後の管理は日本中央住販が担う。
販売対象は個人投資家をメインとする。奈良県内を中心に、特に賃貸住宅の需要が高い近畿日本鉄道沿線を中心に展開する予定だ。
投資事業部の船越道程マネージャーは「賃貸住宅の入居者の中から当社物件のファンをつくることで、実需用住宅の購入にもつなげたい」と語る。
会社全体の売り上げ100億円の到達を目標に、収益不動産商品事業で初年度7億円、2025年度で20億円の売り上げを目指す。販売棟数は、ランドセットを含み初年度で4棟、25年度に12棟を計画する。
(2023年11月27日2面に掲載)