レオパレス21(東京都中野区)は、既存賃貸住宅への太陽光発電システム設置提案を始める。同社のサブリース物件以外のアパートも提案の対象とする。今春から開始した同社サブリース物件への設置営業が好調なことから対象を他社物件まで広げることになった。6月からセミナーなどを通じて家主を開拓していく。
4月に新設した資産管理統括部が中心となって提案していく。先行して3月から同社の既存サブリース物件の家主に対して、発電した電力を共用電源につなぎ、余剰電力を売電する方式を提案しており、5月半ばまでに約320機を受注する好調な滑り出しとなった。現在はシャープ製の製品を提案している。
同社は入居率低迷の影響から、2010年度の新築受注件数を前年度の半数まで絞り込んでおり、11年度はさらに半減させる方針。新規供給を抑制することで、サブリース物件全体の稼働率上昇を目指す。新築工事減にあたって生じた建築営業担当・設計士など余剰人員約400人を物件価値向上提案の部隊にあてる形だ。
6月からは、資産管理統括部で既存サブリース物件へのセコムおよびアルソックのセキュリティシステムの提案も開始する。同社の家主に対し、物件の付加価値向上策として提案していく。
資産管理統括部は今期の利益ベースの目標を100億円程度に設定している。