ホテル一体型複合施設へ改修
大阪府内を中心に注文住宅事業を手がける中村工務店(大阪府門真市)は、収益不動産の再生・リノベーション事業に注力。2019年以降、賃貸不動産を転用した宿泊事業も行っている。
同社は、大阪府内を中心に分譲住宅や注文住宅の設計・施工を展開。完工数は1967年の創業から延べ約800棟になる。注文住宅事業で培ったノウハウを生かし、2004年には賃貸マンションの建築、販売を開始。19年以降は、民泊やホテルといった宿泊施設の改修・運営に着手している。25年1月にホテル事業部を分社化し、自社所有する2棟のホテル運営を行う。
そのうちの1棟は、2020年にリニューアルオープンしたホテル一体型複合施設「H.B.P HOTEL(エイチビーピーホテル)」だ。大阪市住之江区で所有している宿泊施設を、ビジネスでの長期滞在のニーズに応えるためにリノベをした。宴会場や貸し会議室などに加え、スポーツジムやコインランドリーを設置。既存のプールは全天候型のドローン飛行場に変更し、ドローン教室の運営会社に貸し出している。
ビジネスマンの長期滞在ニーズに対応する複合施設で、スポーツジムなどがある
不動産オーナーからの依頼で、民泊施設に転用するための改修工事を行うケースもある。24年に、大阪市西成区にある戸建て住宅を民泊施設として再生した。改修した物件は、木造2階建て。同社が企画から施工までを担い、運営は民泊の運営代行を請け負うGRAPP(グラップ:大阪市)に委託した。
屋内プールはドローン飛行場として賃貸している
約350万円の改修費を投じて内装を中心に改修し、坪庭に五右衛門風呂を設置するなど意匠を凝らした。GRAPPと物件オーナーの間で、月16万円の賃料で賃貸借契約を結び、順調に稼働しているという。
(2026年1月5日31面に掲載)




