風合いのある木材で無機質さを払拭。外観の変貌に通行人から感嘆の声
2015年01月11日 | リノベーション
築30~40年を経た物件の外観リノベーションを立て続けに竣工している岩崎興業地所(神奈川県横浜市)。
今回紹介するのは、昨年11月末に竣工した「ライオンズマンション関内」の事例。
赤茶タイルが全面を覆っていた同物件を、木材とダウンライト、独特の風合いを持つポーターズペイントなどを使って一新。
取材中に同物件の前を通ったカップルが「違う物件みたい」と、感嘆の声を漏らすほどの変貌ぶりに、区分所有オーナーからも「資産価値が上がった」と好評価を得ている。
▽ before
▽ after
明るくなったエントランスが通行人の目を引く
横浜高速鉄道みなとみらい線馬車道駅から徒歩5分の場所に建つ10階建て60戸の同マンションは、築31年を迎え、管理組合による大規模修繕の実施を控えていた。
複数社に見積もりを取った結果を踏まえ、デザイン・防水工事などを一貫して手掛けるNENGO(神奈川県川崎市)が、他社よりも低価格での工事を計画。
総合プロモーションを担当した。
無機質で堅苦しい印象を感じさせる全面タイル張りのエントランス部分は、多彩な色味や質感を持つポーターズペイントで左官。
透明感のあるベージュ色で塗装された壁は、多少色むらの残る仕上がりが手作りのぬくもりを伝える。
天井部分には木材を敷き詰めてダウンライトを増設。
隣のビルと接する側には、目隠しとしてイペ材を渡した。
一方、飲食店が入居するフロアに続く階段には手すりを新設。
こちらも素材はイペ材を使用している。
耐久性に優れ、一枚ごとに風合いの異なるイペ材は、植栽や暖色系の照明と相性抜群。
殺風景な印象を払拭した。