日本土地建物(東京都千代田区)が初めて手掛けたシェアハウス「シェアリーフ千歳烏山」が竣工した。既存のマンションをリノベーションした「リノベーション棟」と新たに建築した「増築棟」との2棟を一体開発し、全87戸のシェアハウスとした。駅から徒歩23分、バス便立地にもかかわらず、12日現在、87戸中66戸が申込み済みで、全体の75%を超える好調な滑り出しを見せている。
リノベーション棟と増築棟をつなぐ約100平方mの開放的なオープンテラスをはじめ、約16畳のリビング、約33畳のダイニング、約16畳のキッチンなど充実した共用スペースが特徴だ。
リノベーション棟は元は2LDKの間取りの住戸だったことから、3室ごとのユニットとなっており、ユニットごとにトイレ、シャワー、ミニキッチンを設置。一方、増築棟は個室タイプの部屋を24戸設けている。
「一昨年6月から研究を進めてきました。需要に対して、まだ少ないと考えて今回のプロジェクトとなりました。建物だけでなく、管理面も配慮して、平日は毎日清掃が入るような体制にしました」(都市開発部副課長 芳賀厚一氏)
また、今回、環境配慮も一つのテーマとなっており、共用部のLED照明やエコキュート、節水型器具などの省エネ機器の設置、敷地面積の25%以上を地上緑化して、周辺環境に配慮した
RC造地上3階、家賃は4万~6万8000円で、共益費1万5000円。貸主・運営はシェアハウス事業大手のリビタ(東京都渋谷区)が行う。