住宅系REIT「アドバンス・レジデンス投資法人」の運営会社・ADインベストメント・マネジメント(東京都千代田区)は1月30日、本社内で記者交流会を開き、高野剛社長が今後の運用方針を語った。
買い増しは消極傾向
同REITは首都圏の賃貸マンションに特化しており、住宅系では最大規模の約4500億円相当の不動産資産(取得価格ベース)を持つ。そのうち40%が都心主要7区に構える賃貸マンションで、年収の高い単身者やDINKSが居住しているという。
高野社長が、今後のREIT運営で注力したい2つのポイントを話した。それが「フルリノベーションの実施」と「伊藤忠グループの開発案件に限った賃貸マンションの買い増し」だ。
高野社長は「競争力を維持するためにはフルリノベーションが必要」との考えを示し、集中的に進めていく。
なぜなら同REITが持つ賃貸マンションの89%が築10~15年超と大半で老朽化が進行している。外観工事を施した後、退去が発生した部屋から、戸あたり300万~400万円かけて、水回り設備などすべて交換するようにしている。