ビルメンテナンス(以下、BM)のコンサルティングやDX(デジタルトランスフォーメーション)化を手がけるビルポ(東京都中央区)。2023年末からは、賃貸管理会社に向けて、BMのコンサルティングを推進。建物の素材や使用頻度、汚れの種類などから最適なメンテナンス方法を考え、BMのコストを下げる提案を行っている。
「最適化」でBM経費3割減
「人手不足が課題」
稲垣太一社長は「人材不足の課題を解決し、さらに建物管理のコストを抑えるためには、BMの最適化が不可欠だ」と話す。
公益財団法人全国ビルメンテナンス協会(東京都荒川区)が公表した「ビルメンテナンス情報年鑑2023」の「第53回実態調査結果」によると、「現場従業員が集まりにくい」が89.7%と最多だった。
人件費の値上がりを受けることなどによる建物管理コストの上昇は、今後賃貸オーナーや管理会社にとって大きな課題となり得る。
稲垣社長は22年に、清掃の機材や資材、洗剤などの輸入を行う、くうかん(東京都北区)から独立しビルポを創業した。稲垣社長はBMを行うコニックス(愛知県名古屋市)に13年勤務。経営企画や事業推進、営業などを行ってきた経歴を持つ。