下水処理施設やビルメンテナンス事業を行うカンキョウ(大阪市)は、5月25日に保守・点検業務の事務作業、現場対応を効率化させるサービスをリリースした。サービス名は「スマリブ」。点検のスケジュール管理をはじめ、消防点検や排水管清掃などの入居者とのアポイントメントが必要な業務の効率化に寄与する。
点検日程や在宅状況を管理
同サービスで専用のウェブ画面から事前に物件情報や点検項目、点検を行う会社を登録しておくことで、物件情報や点検スケジュールを一元管理することができる。入居者との日程調整には専用のQRコードを共用部への張り紙やメールに添付し、在宅可能日や時間を入力してもらう。入力された在宅情報はウェブ上で確認が可能で、架電作業の削減につながる。点検の際は協力会社に専用のウェブアドレスを送ることで、現場にいる作業員のスマートフォン上で各部屋の在宅状況や物件情報を確認することができる。点検終了後の入居者からのサイン受領もスマホで行うことが可能となる。
消防点検は法定点検にも関わらず全国の実施率が50%以下だ。同社では周知不足以外にも管理会社などが電話で入居者に直接アポの連絡を取ることが多いという現状に問題があると考え、同サービスを開発した。
利用料金は導入費用5万円、月額1万円となる。登録できるのは10棟まで、それ以上は1棟あたり月額500円(いずれも税別)で利用可能だ。
(2023年7月24日9面に掲載)