雇用後、「目指す姿」明示で教育
賃貸管理会社にとって、オーナーに最良のサービスを提供し、満足してもらうことが会社の業績を上げるためにもっとも大事なことといっても過言ではありません。
しかし、オーナーにサービスを提供する社員に対して、最良の仕事ができるような環境を管理会社側は提供できているでしょうか。
近年では「人的資本経営」という言葉が不動産業界にも浸透しつつあります。
お客さま満足度を上げる前に、従業員満足度の改善は必要不可欠です。
今回は、人材の「採用」「育成」「環境整備」を中心に、賃貸管理会社に求められる人的資本経営の取り組みについてお伝えします。
補充採用は悪手 計画的に人材確保
中小企業によくありがちなのが、在籍していた社員が退職することになってから採用活動を始めることです。これでは、人材を後追いで補充する形になってしまうため人員不足に陥り、戦略的に物事を進めることが難しくなってしまいます。
昨今は転職を重ね、キャリアアップをするのが一般的となっているため、「人はいつか辞めるもの」と捉えておく必要があります。即戦力を求めるならば、スカウト型の採用媒体を活用し、お金をかけてでも採用活動を行っていくのが一般的になっています。
一方で自社の経営理念に基づいた社員教育を進めていくには、新卒採用のほうがお勧めです。中途採用と新卒採用のメリット、デメリットを考えながら計画採用を行ってみてください。
決して過剰人員を抱えることをお勧めするわけではありませんが、経営計画に沿って施策を順調に進めるためには、採用そのものを戦略的に行っていく必要があります。その中で、より活躍できる社員を増やし生産性を高めていくことがポイントになります。