前回は、不動産業界における生成AI(人工知能)の活用に向けた課題がデータの収集と整理にあること、そして生成AIが活用されることで生産性や顧客体験の向上が期待できることを話しました。今回はデータ×AI(識別AI・生成AI)の時代に求められる人材を、今後の展望について解説します。
AI時代の人材 引き出す能力重視
データ×AI時代に求められる人材の要件の一つ目はビジネス力と、前回述べましたが、二つ目の要件は、データサイエンス力です。
これは統計的な知識と分析的な視点を持ち、AI(人工知能)を含むITツールを駆使して、データから意味やインサイト(購買意欲の核心)を引き出す能力です。
そして三つ目は、データエンジニアリング力です。これはデータサイエンスで見つけたインサイトが、現場のフローに役立つように、ツールの使用方法や業務フローを整備する力です。