管理開始1年で130戸
茨城県内を中心に仲介、買い取り再販、管理を行うジョースター不動産(茨城県水戸市)は、リピーターや紹介の顧客が6割を占める。買い取り再販事業においても既存顧客からの物件仕入れで効果を上げている。
同社は2018年に中庭一成社長が創業した。商圏は茨城県内を中心に、一部県外でも対応する。従業員数は中庭社長を入れて3人。
実需向け住宅や土地の売買仲介がメインだが、賃貸住宅の売買仲介も年間70件ほど行う。そのうち、戸建てが30件ほどと4割強を占めるのも特徴だ。
中庭社長は「取り扱う茨城県内の物件価格はあまり上がっていない。表面利回り10%ほどの物件もあり、サラリーマン投資家が増えている印象」と話す。
2棟8戸の場合、5000万~6000万円ほどでアパートが買えるため、都内在住の投資家の問い合わせも多い。
賃貸住宅の取得意欲が高い中、同社は23年から賃貸管理をスタートした。売買仲介した案件や地元の地主からの依頼などを獲得し、管理戸数は1年間で0戸から130戸に増やした。
今後は管理物件のリーシングを強化していくという。管理は手間がかかるため、一気に増やさず、バランスを見ていくことを重視する。
同社が力を入れているのは、買い取り再販事業だ。年10件ほど、実需向けの戸建てを買い取り、リフォームをして販売している。既存顧客からの紹介や自宅を一定期間で売却する顧客などを獲得し、安定した集客につなげる。
同社の社名は、中庭社長が大ファンだという人気コミックシリーズ「ジョジョの奇妙な冒険」の主人公の苗字「ジョースター」からあずかったものだ。店内では、同シリーズのコミックやフィギュアなどを飾っている。
(2024年7月22日4面に掲載)