大和ハウス賃貸リフォーム、買取再販本格化 年商400億円へ【新社長インタビュー】

大和ハウス賃貸リフォーム

インタビュー|2024年07月08日

  • twitter

大和ハウス賃貸リフォーム 大阪市 小髙 一浩 社長(63)

 大和ハウスグループである大和ハウス賃貸リフォーム(大阪市)の新社長に、小髙一浩氏が4月1日付で就任した。同社は主に、グループで建築した賃貸住宅のリフォーム・リノベーションを手がける。小髙社長は買い取り再販事業を強化し、2026年度には売り上げ400億円への成長戦略を描く。

〝オーナーに寄り添い〞成長

大型工事が伸長

 大和ハウス賃貸リフォームが新たな成長の柱に据えるのが、買い取り再販だ。売り上げの主軸となっているリノベでは単価アップを図り、買い取り再販によって事業拡大に向けアクセルを踏む。

 24年3月期の売り上げは、前期比約9%増の307億円。営業利益は同約5%増の24億5000万円だった。同社はグループで建築した賃貸住宅や、他社建築だがグループで管理している賃貸住宅などを対象に、再生の提案を行う。

大和ハウス賃貸リフォーム会社データ

 リフォームやリノベ、買い取り再販を手がけ、主に外装工事を中心とした工事を実施する。1物件あたりの工事単価は平均270万円ほどだ。

 24年3月期の売り上げをけん引したのが、単価1000万円以上の大型物件の工事だった。企業が所有する寮や社宅などの不動産を一般向けの賃貸住宅へ再生させる案件を完工した。

 小髙社長は「人手不足や働き方改革、『物流2024年問題』に対し、対応件数を増加させて売り上げを追うのは現実的ではない」と考える。

 営業スタッフ1人あたりの月次の売り上げ目標は約1000万円。受注件数実績で見ると、1人あたり月3.6件。今後は、目標件数を増やすのではなく、単価増加による売り上げ達成を目指す方針だ。

 工事売り上げの内訳は、「グループで建築した物件」か「一般物件」かで区別しており、グループ建築物件の工事が76%を占めている。24%の一般物件には、企業不動産を含む。

有料会員登録で記事全文がお読みいただけます

おすすめ記事▶『進和建設工業、賃貸を建築 24年度39億円計画【新社長インタビュー】』

検索

アクセスランキング

  1. 賃貸仲介会社の営業停止続く

    シティホーム,キンキホーム

  2. ハウスコム、上場廃止へ

    大東建託,ハウスコム

  3. エステムプランニング 賃料改定、約5%アップ

    エステムプランニング

  4. 既存物件に省エネ部位ラベル

    国土交通省,大東建託パートナーズ,積水ハウスグループ

  5. アエル流し台製作所、賃貸向けキッチンの新色提案

    アエル流し台製作所

電子版のコンテンツ

サービス

発行物&メディア

  • 賃貸不動産業界の専門紙&ニュースポータル

  • 不動産所有者の経営に役立つ月刊専門誌

  • 家主と賃貸不動産業界のためのセミナー&展示会

  • 賃貸経営に役立つ商材紹介とライブインタビュー

  • 賃貸管理会社が家主に配る、コミュニケーション月刊紙

  • 賃貸不動産市場を数字で読み解く、データ&解説集

  • RSS
  • twitter

ページトッップ