神崎建設工業が22年連続首位
「ユーミーマンション」のフランチャイズチェーン(FC)本部であるユーミーコーポレーション(鹿児島市)は、7月11日・12日の2日間、「第36回 ユーミーマンションFC全国大会」を開催した。さいたま市内の「パレスホテル大宮」を会場に、FC加盟社から143人が参加。講師や来賓、本部社員を含め総勢247人が集結した。
1日目は開催地となった埼玉県が本社の加盟社や、新規の加盟社を紹介。続いて、本部より2023年度の事業報告が行われた。
次いで、「新たな時代への挑戦」と題し、ユーミーコーポレーションの弓場昭大社長が講演した。その中で、数十年加盟している3社の事例を挙げながら、「7月現在のユーミーマンションの供給実績が9万5000戸。この実績は、加盟社の皆さんが、加盟社間でのノウハウ共有や、新しいことにチャレンジしたりと活動し続けてくれた成果。2年後には10万戸を目指せると考えている。その際は、FC加盟社の皆さんとお祝いをしたい」と述べた。
基調講演には、元プロ野球監督の工藤公康氏が登壇。講演後は懇親会が開かれ、本部とFC加盟社などが交流を深めた。
2日目は二つの分科会を実施した。完全紹介制で賃貸仲介事業を行う誠不動産(東京都渋谷区)の鈴木誠社長が、不動産営業の心構えについて解説。続いて、対人トラブルの解決支援を行うヴァンガードスミス(東京都港区)の田中慶太社長が、賃貸住宅の入居者クレームの基礎知識について事例を交えて講演した。別室では、資産形成を意識した提案営業の方法をテーマに、相続専門の不動産コンサルティングファーム、ファルベ(東京都中央区)の石川真樹社長が登壇した。
表彰式の様子
その後に開催された23年度FC加盟社の表彰式では、個人表彰と企業表彰を実施。企業表彰のうち、年間の受注物件の延べ床面積を競うランキングでは、22年連続で神崎建設工業(宮崎市)が首位を堅持した。
同社の神崎雄一郎社長は「建てて終わりではなく、オーナーに、事業計画書通りの収入が長く安定して入ってくることが一番の目的。建築後にグループで管理するユーミーマンションは8700戸を超え、平均入居率は98%。高い利益率を維持し、競合他社との差別化を図ることができた」と話し、本部への感謝を述べるとともに、自社の社員の頑張りをたたえた。
次回大会は、大分県で開催する。
(2024年8月12日2面に掲載)