スマート修繕、工事見積もり 妥当性を診断

スマート修繕

商品|2024年09月25日

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コスト削減と品質向上を実現

 ディー・エヌ・エーグループのスマート修繕(東京都港区)は、工事の見積もりの取得支援サービス「スマート修繕」を提供している。マンションやアパートなどの共用部を工事する際に、工事会社探し、複数会社からの見積もり取得、比較選定、契約をコンサルタントがサポートするサービスだ。大規模修繕からエレベーターや給排水設備などの工事まで、さまざまな共用部工事に対応する。

 不動産オーナーやマンション管理組合は通常、工事が必要な際に工事会社に見積もりを依頼する。しかし、専門知識がないオーナーらにとって、出てきた見積もりが妥当であるか判断することは難しい。豊田賢治郎社長は、自身がマンション管理組合の理事長を務めた経験から、この状況を課題だと感じたという。

 そこで同社は過去に取得した見積もりをデータベース化し、これを活用して出てきた見積もりの妥当性を判断する。過剰なマージンや不必要な工事項目を精査することで、工事料金の適正化を実現する。80戸の物件のインターホンとオートロックの取り換え工事において、1000万円以上のコスト削減を実現した例もあるという。

 工事会社の選定は、同社が事前に審査した登録事業者の中から行う。豊田社長は「提案内容や金額面において登録事業者内で公正な競争を促すことや、顧客対応や工事品質について登録事業者への指導や見直しを行うことが、サービス品質の向上につながる」と話す。大規模修繕については、工事の品質チェックまで同社が行う。

 同サービスの利用料は無料だ。工事を受注した工事会社にはマーケティング費が発生する。

 これまでに取得した見積もりは1000件を超える。内訳は大規模修繕とその他の工事が半々だ。分譲マンションの管理組合や不動産オーナーに加えて、不動産ファンドをはじめとする法人の利用も拡大しているという。今後は工事品質を保ちながら、提携する工事会社と利用客の拡大を目指す。

豊田賢治郎社長画像

スマート修繕
東京都港区
豊田賢治郎社長(43)

(2024年9月23日8面に掲載)

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