掲載審査を設け信用性を担保
LIFULL(ライフル:東京都千代田区)のグループで不動産クラウドファンディング(以下、クラファン)関連事業を手がけるLIFULL Investment(ライフルインベストメント:同)は、8月に不動産特定共同事業法(不特法)に基づくクラファンのプラットフォームをオープンした。
掲載するクラファンには独自の審査基準を設けて信用性の担保を図るほか、クラファンを組成する事業者向けに、事業を実施するうえでのサポートも行う。
主な対象は、クラファン事業を展開、もしくは同社の媒介によってクラファンで資金を集めたいと考える小規模から中堅規模の宅地建物取引業者だ。LIFULL Investmentは、事業者がクラファンを企画した段階における事業計画および収支計画の妥当性や、組成後の事業の運営状況をモニタリングし、投資家へ利益が正しく分配されるのかを審査する。
そのほかに、事業者の社長と面談し、クラファンの事業計画について質問の場も設ける。
小山直美取締役は「一定の審査基準を設けることで、当社のプラットフォームに掲載されたこと自体が、投資家に対しての安心材料になる」と話す。
8月末時点で事業サポートに関する依頼や問い合わせは10件ほどあるという。ファンド組成の仕方や、資金調達の手法についてアドバイスも行い、クラファン事業者との関係構築に注力していく。
(2024年9月30日1面に掲載)