不動産売買仲介事業を手掛けるツクルバ(東京都渋谷区)。同社は買取再販物件の紹介メディア「カウカモ」の運営による自社集客や売買仲介のDX推進に強みを持ち、同業他社と差別化を図ることで取り引き件数を拡大してきている。村上浩輝CEOが目指すのは分断のない顧客目線の住宅購入体験だ。
物件紹介メディア「カウカモ」で集客
改修にも対応、顧客目線を追求
年商54億円
2011年に設立したツクルバ。売買仲介業者としては後発組だが、インターネット技術を活用した独自の取り組みで、近年業績を伸ばしてきている。2024年7月期の売上高は54億8300万円で前期比32%増。そのうち、メイン事業の売買仲介部門は約53億円で、同42%増と好調だ。同部門の粗利益は28億円で同16%増。前々期は人材やシステム投資などで営業利益は約1億円の赤字だったが、前期は黒字に転換した。なお、同社の売買仲介売上は手数料を主とするが、一部リノベーション等の手数料や買取再販物件の販売代金を含む。
同社は東京都と神奈川県を主な商圏とし、年間取引件数(成約ベース・両手取引は1カウント)は2021年7月期が573件、2022年7月期が782件、2023年7月期が972、2024年7月期が1092と順調に増加している。
同社の仲介の特徴は2つある。1つは取扱物件のほぼ全てが改修済みの買取再販物件であること。他の売買仲介会社では、新築や土地など、さまざまな不動産を取り扱うケースが一般的だが、同社では買取再販に専門特化することで差別化を図っている。
その理由について村上浩輝CEOは「今後リノベーション住宅が当たり前になるから」と話す。「2025年には首都圏の築25年以上の中古マンションは、全体の半分になります。リノベされた住宅を買ったり、中古物件をリノベすることが当たり前の時代が訪れます」





