10棟以上に導入決定
大手住宅設備メーカーのパナソニック エレクトリックワークス社(東京都港区)は、集合住宅に後付けでオートロックを導入できるワイヤレスインターホン「AirEZ(エアイーズ)」を展開している。7月の発売からすでに10棟以上の物件での導入が決まっている。
AirEZは独自の伝送技術を採用し、エントランスインターホンから各住戸までを無線でつなぐ。共用部から専有部までの新規配線が必要なく施工が容易なため、導入に必要な日数や費用が少なく済む。施工を請け負うパナソニックのグループ会社の試算によると、9戸の既築物件でオートロックを導入する際の施工期間は、有線の場合に比べ、約65%短縮することができる。
9月末に導入した物件では、マンションのインターホンの交換時期に合わせてAirEZが採用された。元々備え付けられていたインターホンはテレビ接続ケーブルと電話線を用いており、インターホンの取り換えには新たに有線を引き直す必要があった。AirEZを導入することで、その必要がなくなり、一般的な交換と比べ、費用と工期を圧縮することができた。
パナソニック エレクトリックワークス社マーケティングセンターの小谷成宏氏は「10〜15年に1回のペースで交換が行われるインターホンはストック市場として大きなポテンシャルを持つ。AirEZの導入を通じて、オーナー、入居者双方に対して付加価値提案を行っていきたい」と話す。
(2024年11月25日8面に掲載)