滋賀・大津に出張窓口
JR西日本イノベーションズ(大阪市)は、滋賀県大津市で空き家の相談会を2024年11月末に開催した。8万戸超の空き家がある滋賀県で、空き家の情報収集から利活用提案にまでつなげていく。初開催となった今回は、自治体と連携し空き家情報の収集を行う空き家活用(東京都港区)とタッグを組んだ。
同相談会は、JR西日本イノベーションズが手がける住宅買い取り再販サービス「このび」の一環。JR東海道本線大津駅の駅前広場を会場に、相談対応には空き家活用のスタッフが応じた。
当日の相談は、1件あたり45分とし、最大予約枠7件に対して6件に上った。「親から相続した家を売却したいが兄弟間で方針がまとまらない」「住み替えを希望して販売中だが思うように買い手がつかない」「遠方のため空き家の管理がままならない」など、幅広い年代が相談会に訪れたという。
JR西日本イノベーションズの森一也氏は「今回の相談会は、必ずしもこのびにつなげる目的はなかった。自社の利益よりも地域の活性化を優先していきたい」と話した。結果的に、このびの提案が合致しそうな見込み客の獲得につながったほか、空き家の片付けや遺品整理、リフォームなど、地域の専門事業者との連携を促すことができる相談もみられたという。
今後も同様のイベントを開催していく方針だ。
(2025年1月13日18面に掲載)