1年弱で17件実施、粗利率向上
約2万2000戸を管理するジェイエーアメニティーハウス(神奈川県平塚市)は、原状回復工事の仕上げや入居中の小規模な修繕工事(以下、小修繕)の内製化に取り組む。最大の目的は職人不足への備えだが、外注費圧縮による利益確保や安価な工事の提供で差別化も狙う。費用圧縮による効果が出ており、工事の粗利率が向上している。
管理物件では、年3300件以上の原状回復工事と、年9000件ほどの入居中の小修繕が発生している。2003年に工事に関わる専門部署を設立。水回りのコーキングや水栓パーツの交換、内装仕上げ工事の内製化に取り組み始めた。専門部署の「賃貸工務部」には、施工担当者や小修繕に関する問い合わせへの対応担当者など約100人が所属する。社員の施工技術取得のため、22年には事業所内に研修ルームも開設した。