長期メンテナンス不要に
自社で部材加工 平均10日間で施工
国土交通省の調査によると、国内における分譲マンションのストック数は2023年12月末時点で約700万戸に上る。物件に付帯する機械式駐車場の稼働率は、自動車の保有からシェア・レンタルへの意識の変化や、入居者の高齢化による運転免許の自主返納などを背景に減少傾向にある。一方、利用が減っても設備の維持コストは発生し続けることから、将来を見据えた運用方法を考える必要性が高まっている。
この機械式駐車場を解体し、平面化することでマンションの収支改善に貢献しているのがGOURIKI(ゴウリキ)コーポレーション(東京都江戸川区)だ。鋼製部材を使用して機械式駐車場を平面化する製品「SMART DECK(スマートデッキ)」を13年に販売開始。耐用年数を迎え、稼働率の改善が見込めない機械式駐車場を適正な台数に改装するもので、賃貸マンションのオーナーや管理会社、大規模修繕会社に訴求している。
SMART DECKに使用する部材は、日本製鉄(東京都千代田区)製の溶接軽量H型鋼「スマートビーム」とプレメッキ鋼板「ZEXEED(ゼクシード)」だ。