東京都中野区を地盤に、6790戸を管理する吉住ホーム(東京都中野区)は2024年に40周年を迎えた。18年に2代目の吉田昌平社長が経営を引き継ぎ、自社のブランディングだけでなく、街全体の活性化を目指す。
早期からブランディング重視
売上高37億円
吉住ホームは、企業イメージを早期から統一し、地主との地道な関係構築を行うことで成長してきた。吉田社長は「『ブランディング』という言葉がまだなかった時代から、会社の周知やイメージを統一させることで、地域での認知拡大を進めてきました」と振り返る。
吉住ホームは、東京都中野区や新宿区をメインの商圏とする。同社を含め、グループ企業は6社。24年6月度のグループ売上高は36億9950万円。管理戸数は6790戸、年間の賃貸仲介件数は2400件となった。
賃貸管理・仲介以外にも、マンスリー賃貸やトランクルーム事業を手がける。マンスリー賃貸は東京23区内に600戸超、トランクルームは約1000室を運営している。
同社の創業者である吉田哲朗会長は不動産会社に勤務しつつ、知人の紹介で飲食店の経営を開始した。不動産営業と飲食店経営を二足のわらじで行い、その後1985年に不動産会社を創業。90年に不動産事業の会社を吉住ホームに商号変更した異色の歴史を持つ。