部屋探しのSNSアカウント「内見女子」を運営するRoombox(ルームボックス:東京都渋谷区)は、起業から5年目を迎え、不動産会社向けのマーケティング支援事業を強化する。「SNS支援から人材育成支援まで、企業に合わせてカスタマイズしたサポートを提供する」と語る鶴巻禎社長に話を聞いた。
全体最適の目線でコンサル
月間反響2500件
Roomboxは2021年7月、SNSアカウント「内見女子」の運営を開始した。「インスタグラム」や「TikTok(ティックトック)」「ユーチューブ」などで物件を紹介する動画を投稿。投稿総数は約3000件にも上る。動画では、1投稿につき1物件を紹介するというスタイルで、中には150万回再生された投稿もあるという。多いときには月間2500件以上の反響を獲得した。
SNS活用助言
内見女子での実績を生かし、22年から不動産業界におけるマーケティング支援事業を開始した。SNSアカウントの作成・運用や自社サイトのSEO(検索エンジン最適化)対策のほか、プロモーション計画の作成から運用まで多岐にわたってサポートする。リスティング広告をはじめとする広告運用も可能だ。不動産会社にはマーケティング専門の部署がない企業も多いため、集客支援の需要は高い。
多くの動画を作成・投稿してきたノウハウを生かし、マーケティング人材の採用や育成のサポートをすることもあるという。「集客支援には事業全体を考えた施策が重要だ。SNS支援や広告運用など、一施策だけだと部分最適になりがちなので、事業全体を見通した戦略策定や実行を支援する」(鶴巻社長)