職住一体型の賃貸で採用
郵便受け・宅配ボックスなど住宅設備の製造販売を行うナスタ(東京都港区)は、三菱地所レジデンス(東京都千代田区)と、壁面収納が可能なシングルベッド「カクセルベッド」を共同開発。三菱地所レジデンスの職住一体型賃貸マンションの一部住戸に、標準装備として納入した。
カクセルベッドが設置されたのは、3月に完成した「The Parkhabio SOHO(ザ・パークハビオソーホー)横浜関内」のうち、18㎡の単身者向けワンルームタイプの住戸7戸。収納時には壁面にフラットに収まる設計となっており、空間を効率的に使いコンパクトな住戸での生活を快適にできる点がメリットだ。同ベッドは今回の住戸に合わせた完全オーダーメイド。
枕元には小物を置くことができる棚とコンセントを完備しており、ベッドの左右にはクローゼットとシューズクロークを配置している。
同物件は、居住空間と別にコワーキングスペースを確保した職住一体型の賃貸マンションシリーズの第5弾。入居ターゲットは単身者を中心に、利便性を重視するDINKSや小家族世帯も想定している。
ナスタは4年前から、折りたたみベッドの開発を検討してきた。コミュニケーションチームの岡﨑麻由子氏は「ショールームの展示品を見た三菱地所レジデンスからの声掛けにより、共同開発が始まった」と経緯について話す。
もともと両社間には郵便受けや宅配ボックスなどでの取り引きがあったこともあり、今回の共同開発に至った。ベッドの開発は主にナスタが行い、同商品の具体的な仕様は両社で決定。カクセルベッドという名称は三菱地所レジデンスが命名した。
ナスタでは、他社からの相談についても、都度対応していく。
(2025年4月21日7面に掲載)