ペットと暮らす快適空間
不動産の開発・投資用不動産の運用事業を行うプロフィッツ(東京都千代田区)は、ペット用の作り付け家具を開発。同社が開発した既存物件の2棟に導入した。
今回、小型犬および猫用の作り付け家具を設置したブランドとして「FLUFFY(フラッフィー)-S」を立ち上げた。作り付けられた家具は、ペットケージと収納棚で構成し、0.5畳程度のスペースに設置する。ケージ内には、ペットカメラや脱臭機、湿温度計も標準で装備。家具の設置による賃料の上げ幅は1万円程度を見込む。
同家具を試験導入したのは「FLUFFY日本橋浜町」と「FLUFFY自由が丘」の2棟のうちそれぞれ2戸。1戸が小型犬用で、3戸が猫用だ。猫用の住戸は30.18㎡の1Kで賃料は18万円(管理費・共益費込み)。設置前と比較し賃料を約6%アップし成約した。小型犬用の家具を設置した42.38㎡、1LDKの1戸は、以前の賃料より約4%上げた25万2000円(同)だ。
同社は、これまでにペット共生型賃貸住宅「FLUFFY」シリーズを、9棟手がけてきた。マーケティング・R&D部の鴫原香織マネージャーは「今後も付加価値の向上を目指して、空室に作り付け家具を設置したい。将来的には新築一棟のすべての住戸に導入することも検討している」とコメントした。
なお同社では、東京都内の賃貸住宅に住むペット飼育者を対象に、2024年5月31日~6月4日にウェブアンケートを実施。有効回答数は473件。その中で特に小型犬の飼育者が多いという結果だった。ケージやペット用品置き場として2~3畳の生活空間が制限されるという潜在的な課題が浮き彫りになった。これに対応するため、FLUFFY-Sの立ち上げを行った経緯がある。
(2025年5月5日2面に掲載)