世の中はインフレ基調。物価上昇並みに賃金を上げるには、家賃を上げるしかない。いかにして不動産会社各社は戦っているのか。
大和ハウス工業(大阪市)の2025年3月期の連結決算業績は、売上高・営業利益・経常利益・当期純利益で、「過去最高」となった。売上高は5兆4348億円で4期連続の増収。営業利益は5462億円で、前年比24.1%の増益である。
IR(投資家向け広報)によると、賃貸管理事業は「積極的な賃料改定と入居率改善により売上総利益率が18.7%から18.9%に改善」している。入居率は97.2%から97.4%に改善。
賃料改定は、グループ会社である大和リビング(東京都新宿区)の一括借り上げ物件で、「一戸あたり約2.1%の値上げ」を実現。
同様に、積水ハウス(大阪市)の24年売り上げ4兆585億円(前年比+30.6%)、営業利益3313億円(前年比+22.3%)も、いずれも過去最高である。




