保守費用抑える物件が特徴
パナソニックホームズ(大阪府豊中市)のグループ会社で建築・管理を行う京都パナホーム(京都市)は、メンテナンス費用が抑制できる物件を建築し、管理受託につなげている。管理戸数は3843戸を受託しており、年間で平均90戸程度伸ばしている。
同社の商圏は京都市内がメインで、従業員は22人。オーナーに土地活用として収益不動産の建築を提案し、年20棟ほど竣工している。提案するのは、1棟あたり4〜8戸を有する中小規模の軽量鉄骨造のアパート。専有部は40〜50㎡の1LDKか2LDKがボリュームゾーンだ。家賃は新築時に40㎡ 前後の1LDKで、約10万円で設定する。入居者は共働きのカップルや、法人契約による社会人が多い。入居率は95%ほど。
法人部の久保勝哉次長は「当社建築の物件は、竣工から20年たっても外壁のふき替えが不要な点がオーナーから評価を受けている」と話す。
外壁には、光触媒タイル外壁「キラテックタイル」を使用している。この素材は外壁に付着した汚れが太陽光で自然と浮き出し、雨が降ることで流れ落ちるのが特徴だ。洗浄など外壁の維持管理にかかる手間や費用が抑制できることで受注につながっているという。
建築後の管理受託率は7〜8割ほど。建築物件の新規オーナーと既存オーナーの比率は半数ずつだ。同社は建築提案を強化し、2030年ごろまでに5000戸の受託を目指す。
(2025年9月22日3面に掲載)




