清掃とSNSで申し込み獲得
事業用不動産の賃貸管理・仲介を主業とするオリエンタル・サン(東京都豊島区)は、築古のテナントビル、いわゆる「ぼろビル」の再生に強みを持つ。創業7年で累計30棟超を再生してきた。
年間の仲介件数は約20件で、そのほとんどで専任媒介契約を結んでいる。
管理する事業用不動産は築40〜60年の14棟で、そのうち2棟が自社保有物件だ。また賃貸住宅も2棟管理する。特に定める商圏はなく、東京都心の物件から千葉県成田市、神奈川県小田原市、福岡県北九州市の物件も管理している。
同社が得意とするのはコストをかけずに物件を再生すること。そのために行っていることは大きく分けて二つある。
一つは清掃だ。多くの築古物件は清掃が不十分になりがちだ。それが理由でテナント先を探している顧客の選択肢に入らない。清掃を実施するだけで申し込みが入る事例も多いという。
もう一つは集客へのSNSの活用だ。「グーグルマップ」や「X(旧ツイッター)」「インスタグラム」など複数のSNSに掲載することを特に重要視する。
そのうえで同社が効果的だと評価するのは、物件がどこにあるのかを登録することだ。特に不人気物件は大通りに面していないこともあり、どこにあるのかわかりづらい。顧客の多くは問い合わせ前に物件を調べるため、グーグルマップやSNSに物件情報が正確に載せることがポイントになるという。そのうえで、清掃後の最新物件の写真や動画を掲載する。
これらの施策を講じたうえで、月に問い合わせが10件、内見が1〜2件入れば、募集後3カ月以内には申し込みが入るという。問い合わせがこれより少なければ、募集条件やSNSへの投稿内容を見直す。
山田武男社長は「ぼろビルのオーナーは資金に余裕がないことが多いため、リフォームは最終手段。ほとんどがこの二つの取り組みを行うことで入居が決まる」と話す。
実際、口コミで再生案件が増加。今では新規オーナーから年に2〜3件の依頼があるという。
オリエンタル・サン
東京都豊島区
山田武男社長
(2025年10月20日5面に掲載)




