ティガリアルエステート、空室向け防犯システム開発

ティガリアルエステート

商品|2026年07月09日

不動産会社はQRコード付きのシールをキーボックスに貼るだけ

内見時の名刺登録で管理

 不動産管理とソリューションサービスの提供を行うティガリアルエステートは、内見をきっかけにした空室の不正利用を防ぐ新システム「空き家防犯ハック」の運用を5月に開始した。

 内見の利便性を高めるため、管理物件にキーボックスを設置している管理会社は多い。だが近年、内見を装ってキーボックスの解錠番号を入手した犯罪グループなどが、物件を詐欺などの拠点として悪用するケースが発生している。キーボックスを開けた後、鍵をそのまま持ち去られたり複製されてしまったりといった事例もある。空き家防犯元情報やインターネット上の識別番号であるIPアドレスとひも付けて記録する。警察に情報を提出すればすぐに回線契約者を特定できるため、物件を悪用することに対する強い抑止力となる。

 開発の契機は、実際に同社が管理する空室物件で2025年に発生したキーボックスの盗難被害だった。別の物件では匿名・流動型犯罪グループに占拠され、特殊詐欺の拠点として悪用されてしまった。筒井太一朗社長は「既存の内見効率化システムは、暗証番号の流出などの脆弱(ぜいじゃく)性があり、第三者の不法侵入を追跡ハックはこうしたトラブルを防ぐために開発されたシステムだ。

 同システムは、キーボックスの解錠番号を管理する機能を備えている。仲介事業者は現地でキーボックスに貼られた「QRコード」を読み込み、自分の名刺を撮影してシステムへ送信することで、暗証番号を受け取ることができる。もし名刺以外を撮影する場合、AIによって送信できないようにしている。身できないという問題があった」と話す。キーボックスを盗まれてしまった物件では、最後に内見に同行した仲介事業者が犯人であることは明白だったが、その日内見に同行した事業者のうち誰であったのかは特定はできなかったという。

 筒井社長は、キーボックスの暗証番号の流出は防ぎきれないとしたうえで「仲介事業者のIPアドレスを入手しておけば、利用したスマートフォンの回線契約者の識別ができる。また同サービスにより、どの事業者がいつ内見したのかを特定できるため犯罪の抑止につながる」と話す。

筒井太一朗社長

ティガリアルエステート
筒井太一朗社長

(2026年7月6日5面に掲載)

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