照明や空調を自動で調整
天然木を活用したスマートホームコントローラー「muiボード」などを提供するmui Lab(京都市)は、独自開発のスマートホームサービスを展開する。単なるアプリ操作にとどまらない「操作レス」な空間体験の提供を目指す。
mui Labが提供するスマートホームサービスは、居住者の行動パターンや時間帯に合わせて照明や空調などを自動で調節する点が特徴。人感センサーやスケジュール制御などを組み合わせ、入居者が操作することなく最適な住環境を構築する。
例えば、室内照明は、朝は目覚めを促す明るい昼光色、日中はリモートワークなどに集中しやすい光、夕方から夜間はリラックスできる温かみのある光へと自動で変化する。
時間帯などに応じて照明の明るさや色味を自動で調整するスマートホーム
住宅領域の事業責任者である小田純平氏は「暮らし始めたその瞬間から心地よく過ごせる体験を用意した。手元の操作や調整の履歴をAIが学習することで、各世帯の好みの暮らしへと自動でなじんでいく設計」と説明する。
IoTの世界共通規格「Matter」に対応し、さまざまな家電メーカー製デバイスとも柔軟に連携できるオープンプラットフォームを採用。同サービスの想定利用企業は、分譲住宅のハウスメーカー・工務店から賃貸住宅の開発・管理会社、リフォーム・リノベーション事業者まで多岐にわたる。
導入コストは、ワンルームの場合、ハブや壁スイッチ、人感センサー、スマートライトなどの基本パッケージで1戸あたり10万円前後から。
既存物件への後付けにおいても、設置するだけであれば、新築時と大きく変わらない施工負担で導入できる。月額のランニングコストは、物件規模や事業者・オーナーの要望に応じて柔軟に調整する。
今後は「映画を見る」「来客がある」といった曖昧な音声指示に対して、AIが文脈をくみ取って照明や空調を自動調整する機能の開発を進める。2027年中をめどに提供を開始する予定だ。居住者の手動操作や温度・湿度・照度の調整履歴から生活パターンを解析。最適な空間ルールを自動生成するAIによる先回り制御機能の開発も進める。
(2026年10月19日22面に掲載)





