リログループ(東京都新宿区)の中間持ち株会社リロパートナーズ(同)は13日に、1万7000戸管理の駅前不動産ホールディングス(以下、駅前不動産HD:福岡県久留米市)を子会社化したことを発表した。同時に7500戸管理のパシフィック・レジデンシャル・サービス(東京都港区)と2300戸管理のリーベハウス(東京都大田区)の子会社化も発表。リロパートナーズは駅前不動産HDのグループ会社を含めて現在、約50社の賃貸管理・仲介会社などを傘下に収める。総管理戸数は当社推定で8万5000戸程度になり、賃貸管理業界で影響力を拡大していく。
総管理戸数約8万5000戸に
リログループは賃貸管理を成長分野に位置づけ、企業の移転や転勤に伴う人の移動に、ワンストップで対応するため全国で不動産会社のM&Aを推進している。賃貸管理業において「日本最大のレンタルマネジメント機関になる」というビジョンを掲げており、これまで全国の不動産会社の株を取得し、事業規模を拡大してきた。駅前不動産HDの株式を取得したのは10月25日だ。
リロパートナーズの黒﨑修会長は「駅前不動産HDのリログループ入りを喜ばしく思う。駅前不動産HDの総合不動産業としての各種強みと、これまで当社グループで培ってきた強みの融合により、提案力を上げ、両社のさらなる成長へとつなげていきたい」と語った。今後もM&Aでの事業拡大を図るためリログループでは投資額200億円を確保している。
駅前不動産HDは、大手ハウスメーカー出身の八谷徳之氏が1995年に西鉄久留米駅前不動産として福岡県久留米市の駅前で開業。98年に駅前不動産として改組し、賃貸仲介事業を中心に店舗を拡大した。2008年に就任した嶋田聖社長がさらに出店を加速するとともに、リーシング力を生かして管理戸数を増加。リフォームやLPガス、宿泊業など事業領域を広げてきた。現在、福岡県を中心に45店舗を展開、年間仲介件数は1万3700件、管理戸数は1万7000戸だ。