仲介会社のデータ収集が奏功
管理戸数6140戸のクルーズ(愛知県名古屋市)は、業務効率化のために、リーシング業務のデジタル化を進めてきた。内見業務の効率化だけでなく、システムのデータを活用することで、リーシングの強化にもつなげている。
同社は管理・仲介事業に関わる業務で、これまでに4社・4種類のサービスを導入してきた。導入しているシステムはスマートロック、オンライン申し込み、VR(仮想現実)によるオンライン内見、AI(人工知能)による賃料査定だ。
スマートロックは2019年に導入。仲介会社が内見用の空室の鍵を収納するキーボックスを、アプリで解錠できるスマサポ(東京都中央区)の「スマサポキーボックス」を活用する。それ以前は、空室はジョイナーキーを取り付けて暗証番号で解錠できるようにしていたほか、管理物件のエントランスの鍵は、取り引きが多く物件に近い仲介会社に預けていた。だが他の仲介会社が内見案内を行う場合は、毎回、預け先に鍵を取りに行く手間が発生していた。また、鍵の紛失の可能性や防犯上の懸念もあり、同サービスの導入に至った。