全国の特殊清掃業者を検索できるマッチングサイト『特殊清掃の窓口』を運営している一般社団法人事件現場特殊清掃センター(北海道千歳市)に、2月中旬から建物内の除菌依頼が相次いでいる。
大手不動産会社の全管理物件も
2月の受注は63件。1月が15件だったのに対し、4・2倍に増えた計算だ。なお、2019年2月時点は12件だった。エリアは富山県や北海道、神奈川県、福岡県など、全国から寄せられているという。
中には、大手不動産会社の全支店から、全国合計100棟に上る管理物件の除菌依頼もあった。感染の疑いのある入居者の室内と建物内のほか、退去防止のために他棟の共用スペースにも対応を拡大した形だ。
賃貸業界からはほかに、除菌用アルコールの入手方法や、吹き抜けのエントランスも除菌するべきなのかなどのアドバイスを求める問い合わせが寄せられているという。
長谷川正芳事務局長は「今後さらに退去予防のための除菌依頼や寄せられる問い合わせに備えている」と話した。