新型コロナの影響、新入留学生編 【関西】
統計データ|2020年04月30日
新型コロナウイルスの感染拡大により、日本政府は73カ国からの入国措置を講じている。これにより渡日できない留学生が増加。賃貸市場にも影響が及んでいる。対応に追われる不動産会社を取材した。
留学生、渡日規制で解約相次ぐ
外国人新入生人数政府も把握できず
渡日できていない留学生は何人いるか。文部科学省を取材すると大学なに委ねており、人数を公開できるかどうかも未定だという。独立行政法人日本学生支援機構(JASSO:神奈川県横浜市)も「留学生の状況に関しては一校一校に確認するしかない」と話す。本紙が独自に学生数や留学生数が多い大学6校に状況について問い合わせた。
表のとおり、京阪神の2国立大学は把握できておらず、同志社大学も調査中だ。大阪大学は渡日できない学生数については同じく調査中。立命館大学では新入留学生250人のうち9割を中国、韓国人が占めており、ビザが発給されてから来日する予定だ。「新入生の留学生のうち半数は駆け込みで入国できた」そう話すのは近畿大学の広報。2020年度の留学生は18人。そのうち9人が渡日した。しかし、ビザがなかなか下りず観光ビザで生活している。また交換留学生は19人のうち、14人がキャンセルした。留学生と企業のマッチングを行うHarmony For(ハーモニーフォー:愛知県名古屋市)は「20年度は交換留学生の受け入れは難しいのではないか」と予測する。