不動産投資コンサルティングのコマヴィレッジ(愛知県名古屋市)が始めたオンラインサロンに、投資経験のない受講者が全国から集まっている。空き家再生や投資について学ぶサロンを7月中旬に始めたところ、1カ月で約10人から申し込みがあり、そのうち6割の参加者がこれまでに不動産投資の経験がない人だった。サラリーマン、主婦、年金を受給している高齢者まで顔触れは幅広い。
参加者の顔触れに変化
コロナで「安定収入」求める傾向
これまでも同様の投資のサロンを運営していたが、不動産をすでに所有する人や、利回りの高い物件を求めて参加する人など、投資経験が豊富な人が多かった。仲尾正人社長は「コロナ禍以降、不動産投資の需要や関心度に大きな変化は感じないが、投資家層が大きく変わった印象がある」と話す。新型コロナウイルス感染症による経済活動の制限が長期化するにつれ、収入が減ることに対する不安が広がり、生活水準を保つために不動産投資を検討する人が増えているという。「これまでのように『不動産投資で成功し、不労所得を手に入れたい』という人たちとは少し異なる」(仲尾社長)
人生100年時代を、感染症リスクと共に歩くことを余儀なくされた今、『一億総不動産投資社会』といった言葉が誕生する日も近いのかもしれない。
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