不動産業界における外国人対応業務の効率化と普及を目指すスリーステージ(東京都港区)が2020年4月にリリースした『不動産翻訳』は、外国人向け賃貸・売買仲介をサポートする不動産会社向けのシステムだ。
15分で英語・中国語の物件概要書を作成
各種書類やメールの文章を翻訳するだけでなく、物件概要書や図面を英語と中国語(簡体と繁体)で作成することができる。契約書や重要事項説明書のひな型もあるため、システムに必要事項を入力するだけで外国語に変換した書類が完成する。坪数や家賃の数値は、顧客に沿った単位での表記や出力時のレートで換算し表示するため、手間をかけずに顧客に分かりやすい正確な情報を提供できる。接客に必要となる簡単な会話事例集が準備されており、外国語の知識がないスタッフでも同システムを使えば入居案内まで1人で行うことができる仕組みだ。有料で通訳などの業務サポートサービスもある。
不動産会社にとっては、今まで対応できなかった外国人顧客を取り込むきっかけになる。価格は月額1980円から5980円まで、利用するサービス内容に応じて三つの料金プランを設けている。
宇木さとみ代表は「同システムの導入により、新規顧客の開拓だけでなく業務の効率化も期待できる。他店との差別化を図る一つの手段として活用してほしい」と話す。
(4月26日・5月3日8面に掲載)
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