インカムゲイン重視で株式投資を考えるとき、重要になってくるのが配当利回りだ。足元での平均株価は高水準で推移を続けているが、企業側の株主還元をより重視する姿勢もあり、配当利回り4%超という妙味十分な銘柄も多い。今回は市場全体と不動産セクターでの上位20銘柄を比較した。
不動産分野は高配当利回りがズラリ
配当利回りが高いということは株価が低いという裏返しでもある。万年割安とやゆされてきた海運株も、ここへきて過去最高益見通しを発表する企業が相次ぎ、大幅な配当増額予想となっている。全体ランキングで2位の日本郵船(9101)は、海運市況に押される形で今期、過去最高益となる5000億円の経常利益を見込む。前期比で2.3倍と大幅増で、配当も前期の1株当たり200円から700円に大幅増額する見通しだ。それでもPERは約3倍と超の付く割安圏にある。