不動産の売買仲介、空き家活用事業を行うジェクトワン(東京都渋谷区)は2月24日の記者説明会で、「アキサポネット」加盟企業として初となる空き家活用を大阪市にて行ったと発表した。
高齢者からの相談がきっかけで参入
空き家活用を行ったのは介護予防事業を行うLICOS(リコス:大阪府枚方市)。大阪市城東区の空き家を7年間の定期借家権契約で借り受け、ラオス雑貨店兼カフェに再生し、2021年10月にオープンした。
また、大阪市西成区の元税理士事務所だった物件は10年間の定期借家権契約で借り受け、飲食店として再生し、2021年11月にオープンした。
LICOSの猪股賢取締役は「高齢者から空き家の相談をされることが多いことからアキサポネットへの加盟は決めた」とコメントした。
アキサポネットはジェクトワンが行っている空き家活用事業「アキサポ」のノウハウを加盟企業に提供するサービスで21年6月より開始した。
アキサポは16年6月より行われており、空き家を所有者から定期借家で借り上げ、地域のニーズに合わせてリノベーションを行ったうえで貸し出す事業だ。22年3月1日現在、関東エリアを中心に約50件の空き家を再生してきた。再生事例は賃貸住宅が約10で、飲食店など非住宅系が約40件だ。
(2022年3月7日3面に掲載)