管理戸数約1400戸のタマキホームは、物件巡回時に確認した建物状況を基に、塗料メーカーの担当者と共に調査報告書を作成。大規模修繕の提案に生かす。
巡回時に建物情報を収集
沖縄県那覇市を主な商圏とし、建設事業を行うグループ会社のタマキハウジング(同)が建築した賃貸住宅を中心に管理を行う。管理物件の9割がRC造だ。
従業員数は50人。賃貸管理の担当者は9人で、そのうち大規模修繕の提案を行うのは兼任で3人だ。管理を受託するオーナーは約200人おり、地主系が9割、投資家系が1割となっている。
大規模修繕は元請けしており、直近では2020年に2件受注した。受注額は1件あたり、500万〜800万円。
大規模修繕の提案は、築年数が15年以上の物件を対象とする。提案先をリストアップし、年間で計画を立てて取り組む。前述の3人がオーナーへアポイントを取り、調査報告書を用いて提案する。
提案にあたり、月に1度行う定期巡回の際に、管理物件の外観や共用部の状況を調べる。並行して、オーナーに建物の状況や資産状況のヒアリングを行う。
その後、自社で集めた建物のデータを基に、塗料メーカーに作成を依頼した調査報告書を訪問時に持参する。提案は対面で、賃貸管理の担当者が1人で行う。