発展途上国の課題解決に
マンション管理システムの開発・販売を手がけるネオス(福岡市)が提供する検針メーター読み取りアプリ「SNAPPY(スナッピィ)」が、2023年12月26日、国際協力機構(JICA)の23年度「中小企業・SDGsビジネス支援事業」に採択された。
SNAPPYは水道利用料金の請求業務を効率化するアプリ。これまで検針員が手作業で行っていた、専用端末による水道メーターの読み取りや数字の紙への書き込みなどを、スマートフォンで完結できる。水道メーターに貼り付けたQRコードと水道使用量を撮影するだけで、管理画面で登録しておいたマンション名や部屋番号に検針値が自動で登録される。
国際協力機構の中小企業・SDGsビジネス支援事業とは、開発途上国の課題解決につながる製品やサービスなどを有する日本の民間企業などの海外展開を支援する事業のこと。支援を通じ、両国の関係強化や経済関係の推進を行う。
今回の採択によって、同社はフィジーでSNAPPYのニーズ確認調査を行うことが決定した。フィジーでは水道使用量の検針がきちんと行われていないことなどにより、正しく水道料金が徴収できない無収水が問題となっている。SNAPPYにより、水道メーター検針業務の効率化と検針の正確性向上を進め、無収水問題の解決に貢献したい考えだ。
(2024年2月26日11面に掲載)