子育て世帯からの需要増加
近年、一部の物質が有害とされる有機フッ素化合物の存在が社会問題となり、水道水の安全性に対する不安が高まっている。特に小さな子どもを持つ家庭では、有害物質を取り除き安心して飲める水を求める声が強く、浄水器の需要は年々拡大傾向にある。水回りメーカーのタカギ(福岡県北九州市)は、分譲マンションで多くの導入実績を持つ蛇口一体型浄水器を強みに、賃貸住宅での拡販に力を入れている。
強みは、製造から販売、メンテナンスまでを一貫して手がける体制と、除去対象物質の幅広さだ。自社工場での徹底した品質管理により、製品の安定供給と迅速なアフターサービスを実現。PFOSおよびPFOAや鉛、トリハロメタン、カルキなど、健康や味に影響する多くの物質を除去できる性能を備える。物件の付加価値を向上させるため、住宅設備として蛇口一体型浄水器を取り付けるケースが増えているという。
賃貸向けには、既存の蛇口に簡単に取り付けられる後付けタイプの蛇口直結型浄水器「mini Neo(ミニネオ)」も展開している。後付けタイプであれば既存物件や入居中の住戸にも簡単に設置できるため、導入のハードルが低い。
賃貸での導入形態は、オーナーもしくは管理会社がカートリッジ代を負担する方式や、浄水器の利用を希望する入居者のみ設置し、入居者がカートリッジ代を負担する方式などさまざまだ。蛇口一体型浄水器の場合、初期費用は工事費用別で5万5000円(税込み)から。カートリッジは蛇口の種類や除去物質の種類によって異なり、3300円(税込み)から。
8月末時点で、累計顧客数は200万件。今後は、賃貸市場でも物件の特性やオーナーのニーズに合わせて、蛇口一体型と蛇口直結型それぞれの導入提案を拡大する方針だ。導入からカートリッジ交換、解約手続きまでをスムーズに行うことができる運用体制を整え、賃貸住宅における浄水器の普及を加速させる。
(2025年9月8日17面に掲載)




