オーナー向けアプリ(以下、アプリ)「WealthPark(ウェルスパーク)」を提供するWealthPark(東京都渋谷区)とAIによる賃料査定サービス「スマサテ」を提供するスマサテ(東京都目黒区)は1日、業務提携を発表。両社のシステム連携により、賃貸管理会社の業務支援を進めていく。
オーナーアプリで賃料査定提案
今回の提携により、WealthParkを導入している管理会社が、管理物件の退去時や管理受託営業を行うときなどに、スマサテの賃料査定レポートをアプリ上でオーナーに提供できるようになった。
システム連携で見込める効果は大きく2つ。一つ目は管理会社の賃料査定業務の効率化だ。スマサテは約750万件の賃貸住宅の賃料のビッグデータを基に、AIが自動で賃料査定を行うサービスで、オーナー向けレポートの情報が充実している。賃料査定だけで1件当たり1~2時間の業務が15%ほどの所要時間に短縮され、レポート制作も数分で完了する。
二つ目はオーナーとの関係構築に寄与できる点だ。WealthPark事業開発部の山地壮太部長は「オーナーとのつながりを密にしたいとの課題意識を持ち、当社のサービスを導入いただく管理会社が多い。スマサテとの連携を通して、管理会社のサービス向上につなげる事ができると考えている」と話した。スマサテの高澤郁理取締役は「両社のサービス連携で、管理会社の既存オーナーに対する新規受託営業にも貢献できるだろう」とコメントした。システム連携によるサービス提供は今春をめどに開始する予定だ。
(2022年2月14日2面に掲載)