駅徒歩12分木造戸建てが人気物件に

2016年07月27日 | リノベーション

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ペット共生型シェアハウスで満室


築44年の木造2階建てが、「ペット共生型」のシェアハウスとして改修した結果、人気物件に生まれ変わった。


             BEFORE
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同建物は、西武池袋線所沢駅徒歩12分の場所に立つ全7部屋の「HOUSE-ZOO四番館」だ。
現在2匹の犬と2匹の猫が飼われており、1年前の改修以降、満室経営を続けている。

家賃も戸建てとして貸す場合よりも、約1万円高く貸すことができている。
ペットを飼いたい入居者にとってお互いに助け合えることや、触れ合えることなどプラスな要因が詰まっているからだ。
同建物の最大の魅力は、もともとあった約20坪ある庭だ。
庭木を減らし、芝生にすることでドッグランとして使えるようにした。
大人が寝そべることができるほどの大きさのウッドデッキがあることも、愛犬とひなたぼっこする生活を彷彿とさせる。


シーワン03.jpg

手掛けたのはシーワン(東京都渋谷区)だ。
ペットと暮らすシェアハウスへの改修は8棟の実績がある。
通常、シェアハウスの入居期間は1年と言われているが、同社の実績では平均2年以上だ。
空き家が空き家のまま放置されている原因の中には「主要駅から徒歩8分圏内」「4LDK以上で現代の家族形態のニーズに合わない」ことなども挙げられる。

少し駅から離れた戸建てをペット共生型のシェアハウスに変更するメリットは3つある。
一つは、犬を飼う入居者には散歩時に人が少ない方が好まれるため、むしろ駅近よりも少し離れた立地の方が有利であること。
二つ目は、飼い主にとって、自身の不在時に「ペットに寂しい思いをさせたくない」などの心配がつきまとうが、ほかの入居者と共に住んでいるシェアハウスであれば、誰かと一緒にいられる安心感があること。
最後三つ目は、病気などのトラブルがあれば相談できる上、犬が好きでも飼えない人にとっても「ペットの居る家」で暮らすことができることだ。

シーワン02.jpg

入居しているのは、30代の会社員女性が多い。
なんと3分の2は地方出身者だ。
もともと飼っていた愛犬や愛猫を連れて引っ越してきたのだ。
同棲解消や離婚などを理由に、以前飼っていたペットを連れて家具付きのシェアハウスに入居するケースもあるという。

入居者からは「ペットの表情が入居前と比べて明らかに良くなった。自身もペットも友達ができて、リビングに誰かの気配を感じるとペットが「行こう」とアピールしてくる」「仲良くなった人には旅行中の世話をしてもらったりもしている」という声が聞かれた。

賃料は3万9000~4万5000円で共益費が1万5000円。

田中宗樹社長は「日本の空き家問題解決を真剣に考えた結果がペット共生型シェアハウスだった。空き家のまま放置している家主にはぜひ考えてみてほしい」と話す。

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