平屋の昭和的な空間を残して再生 和室を残し、レトロな雰囲気を演出
2015年07月18日 | リノベーション
築48年3DKの平屋住宅を昭和的な空間を残して再生した事例を紹介する。
玄関に設置されている靴箱の上には、黒電話にサクマドロップスと石原裕次郎のブロマイド写真。
家に上がると3つの和室があり、その一室にちゃぶ台が置いてある。
その上には1967年発行号の雑誌「ガロ」や紙風船、駄菓子がある。
「この家が1967年に建てられたので、当時の雰囲気が味わえるようなモノをいろいろ配置しました」
こう話すのは、最寄り駅までバスで10分、畑が広がる場所の一角に平屋の賃貸住宅を運営する本多広樹オーナー(神奈川県川崎市)だ。
和室が敬遠されがちな時代にあえて和室を残しつつ、押し入れ内の壁は塗装することで、モダンな雰囲気を醸し出している。
「こうした演出は内見者に長くいてもらうための仕掛けです。長くいてもらうことでこの家の快適さを知ってもらいたいと思いました」(本多オーナー)
同平屋はリノベーション前は8万5000円だった。
今回塗装や風呂・キッチンなどの水回りは交換したが、エアコンやインターネットなどの設備はない。
それにもかかわらず、1万円アップの9万5000円で募集した。
内見時に「かわいい」を連呼していたという30代半ばの女性を含む4人家族が契約した。
なお、工事費は150万円だった。