富山県氷見市が空き家流通促進
富山県氷見市は3月末、『空き家「優良物件化」モデル事業』の対象となった物件を公開した。
中心部にある築60年木造2階建ての一軒家約160㎡を改修。
洋室1部屋と2階廊下の床を地元産の杉材に張り替え、洗面台を新設した。
不用品の処分やリフォームにかかった200万円のうち100万円を市が補助した。
賃料は4万2000円。
商工業・しごとづくり・IJUターン応援課の赤倉哲郎主査は「すでに問い合わせが来ている」と話す。
居住者が高齢者施設に入所、息子は市外に住み持ち家があったため、空き家になっていた。
有効活用を考えていたところ、昨年市が行った空き家調査の際、同事業について知り応募した。
事業の対象になった他2棟の改修も同月末に完成し、サイトに掲載していく。
同事業は市内の空き家を利活用し、定住者への住居提供につなげるための施策として昨年からスタート。
残置物の片付けや修繕・リフォームの費用のうち半額を市が補助する。
条件は10年間移住者に賃貸すること、空き家情報バンクに物件情報を掲載することの2点。
市内の空き家は約2500棟ある一方、空き家情報バンクの登録は10件ほどにとどまる。
同事業などを通じて、登録数を100件程度まで増やす予定で、2016年度は500万円の予算を組んだ。