EV充電器を導入する予定の「ビッグレジデンス白石Ⅱ」
北海道地場大手管理会社のビッグ(北海道札幌市)は電気自動車(EV)充電器を提供するTerra Motors(テラモーターズ:東京都港区)と、10月31日付で業務提携契約を締結した。2030年までに、管理物件に5000基のEV充電器を導入することを目標に掲げる。
地域のインフラづくりに寄与
ビッグは、札幌市を中心に約3万戸の賃貸住宅を管理する。EV充電器を導入する管理物件の明確な条件は決まっていないが、築浅の物件を中心に設置を進める予定だ。時間をかけて北海道内でのEV普及を進めていくため、耐用年数の長い物件を選定するという。
Terra MotorsのEV充電器
不動産管理部の井上俊宏部長は「冬場に自動車でエアコンを利用する場合は、ガソリン車であれば燃料熱で賄えるが、EVではエネルギーを余計に使用する。そのため北海道ではEVの購入が進みづらい。寒冷地であることからほかの地域からみて普及に課題はあるが、世界的な潮流でもある。地域のインフラづくりに寄与したい」と話した。
(2023年12月4日2面に掲載)
