ウェブ申し込み開始営業時間を短縮
大和ハウスグループで賃貸管理を行う大和リビング(東京都江東区)は、前回に比べ管理戸数を3万1000戸増やし53万5661戸に大幅伸長した。業務が偏りがちな営業所の現場スタッフの負担を軽減するために業務を分散する取り組みを行い、残業時間を削減している。
同社は本社、支店、営業所を含めて全国に129拠点を持つ。2011年に入居者からの電話対応を集約するコールセンターを始動。16年からは、東日本と西日本の担当として2カ所に経理業務を取りまとめるセンターを設置した。営業所は119カ所あり、平均で4000~6000戸を管理。1人当たりで大体500戸を担当する。電話対応などの手間が削減できたことで、月平均残業時間は3年で9時間減り25・5時間になった。
17年12月からは、システムを自社開発しウェブの入居申し込みを開始した。同社では毎年全体の28%の入退去がある。つまり、15万件の新規契約が発生する計算だ。申し込みをウェブで行えるシステムをグループ内で開発し、半年で新規契約の62%で利用されているという。約15万件の6割で単純計算すると、1年で9万件の申し込みがウェブで完結することになる。